音楽の背景を知る♬ノクターン 音の森アカデミーのぶこせんせのコラム
三月のスプリングコンサートに向けて中学生の生徒さんがショパンのノクターンを練習中です。
ノクターン=『夜想曲』とても有名な作品です。
最近ではフィギュアスケーターの真央ちゃんがこの曲で滑っていました。
ところで、夜想曲の意味はご存知ですか。
ノクターンの時間帯は夜ではなくて「明け方」なのです。空が白々としてくる頃ですね。
この曲が作られた当時のヨーロッパ。
社交界のパーティーで夜通し飲んで騒いで恋を語り合ってさあそろそろお開き、会場を後に外に出ると空が白々と明けかかっている。「ああ、今日の夜も楽しかった。でも夜が明けると空しいものだ。」
そんな気持ちを表現したのがノクターン、すなわち「夜を想う曲」です。
ショパンのノクターンにはそんな心の微妙な変化が盛り込まれています。社交界に足を踏み入れていた当時のショパンの様子がうかがわれます。
中学生の生徒さんには、まずヨーロッパの社交界のお話をして大人の時間があるということを理解してもらいます。
日本には根づいていない文化です。
でも、ピーターパンの話をするととってもわかりやすいのではありませんか。
子どもたちは早目にベットに入ってそれからお父さんとお母さんは身支度してお出かけします。そういう社交の場というものがあるのです。
文化の違いを知ること、その上にこのような音楽が作られていること。とても大切なお勉強だと思います。
ただただ楽譜に書いてある音符を弾くことだけがピアノを演奏することではないのです。
説明を聞いていた中学生のユンちゃんは音楽のイメージがわいてきたようです。彼女の弾くノクターンに磨きがかかるのもそんなに遠くないと思います。
☆音の森アカデミーからのお知らせ☆
♪春からのレッスン生を受け付けています。2月の体験レッスンは2月10日~2月28日
♪3月は発表会準備のため体験レッスンはお休みです。
♪4月からの体験レッスンの受付は行います
Pecerft answer! That really gets to the heart of it!